空き家荒れ果ててどこから手を付けたらいいかわからないような状態になっています

父が所有している私自身も生まれ育った実家が現在空き家になっています。

実家のある場所は市町村合併で今は市になっているものの、最寄りの駅から徒歩で一時間もかかるような田舎にあります。父が結婚する時にこの土地を購入して新居を建てたと聞いているので現在は築50年くらいになるでしょうか。その家が空き家になったのは10年前のことです。

きっかけは家の老朽化でした。風呂やトイレなどの水回りが傷んでしまい修理が必要になったもののこのまま古いこの家を直して暮らすよりは新しい家が欲しい、それに田舎特有の密な人間関係に疲れてしまったという母の意見から引っ越しをすることになりました。当時私はすでに結婚して家を出ていたため自分が住んだ実家が無くなってしまうのは少し寂しいと思いつつも仕方がないと見守っていたのを覚えています。

最初の予定では新居を購入する不動産会社に家の取り壊し費用とトントンになる程度の金額で買い取ってもらい古い家は処分するはずでした。しかし100坪を超える広さはあるものの田舎の土地は想像以上に値下がりしていたらしく古家付きの実家は売れず、結局手元に残したまま引っ越しすることになったのです。人の住むことのなくなった家はますます傷み庭はジャングルのように草で覆われ、それでも2,3か月に一度は母が様子を見に行っていますが今はどこから手を付けたらいいかわからないような状態になっています。

田舎とはいえ県道沿いで見通しが良いためか今のところ不審者が侵入していたなどのトラブルは起きていませんが、お化け屋敷目的や廃墟マニアに荒らされてますます酷い状態になってしまわないとも限りません。父ももう70を過ぎていますし、もしものことがあった場合にこの家を相続するという話になってもマイナスにしかならないと姉も私も感じているものの、今すぐにお金と手間をかけて処分するという気持ちにはなれません。できれば両親が元気なうちにどうにかしてくれればと思っているのですが、みんなあまり考えたくないようでこの先のことを思うと不安です。