私の父の生家は、長い間人が住んでおらず、空き家になっていました。

問題となっていた父の生家は、築65年ほど。ここ15年以上、空き家の状態が続いています。その前までは、父の両親(私にとっての祖父母)が暮らしていたのですが、他界により空き家になってしまいました。

空き家になってしまった家は、両親の住まいから近いため、最近は両親が週に1回ほど訪れては、簡単な見回りをしています。ただ、建材は比較的良いものを使っているようなのですが、基礎固めなどがうまくできていなかった模様。おかげで、年月を経るにつれ、家が少しずつ傾いてきてしまいました

また、かつては、敷地内で知らない人(不審者)と鉢合わせしたり、空き家の入り口に勝手に車を停められていたりと、防犯面でも不安があったそうです。地方ということもあり、敷地を含めてかなり広い家です。税の負担も毎年それなりにあると聞いています。

両親によると、数年前に、取り壊して土地を売ることを検討し、不動産業者に相談したことがあるそうです。しかし、駅から少し遠く、車でないと移動が難しいところにあるため、借り手・買い手が見つかりにくいと言われて断念したとか。

しかし近頃、私たち子供世代が独立し始めたのをきっかけに、両親がこの空き家の管理について、再び行動を起こし始めました。

前回と異なるのは、「空き家そのものを生かす」、そして「余った土地を所有したまま活用する」という、二つの異なる方針を併用したことです。

まず、両親は一つ目の方針に基づいて、「減築」と「リフォーム」という方法をとることにしました。広すぎる家の部屋をいくつか減らし、基礎部分に補強を入れる工事をして、空き家を小さな現役の家として生まれ変わらせることにしたそうです。この家は今後、子供世代の新居、もしくは両親の老後の住まいとして使う予定です。

また、二つ目の方針は、売却・賃貸には向かないと言われた土地で、所有したまま利益を生むこと。こちらは、近年普及してきた太陽光パネルを設置することで、固定資産税の足しになるような収入が得られそうだとわかりました。自治体からの設置費用支援が得られ、発電した電力の買い取り価格が保証されている期間のうちに、設置を済ませたいとのことです。

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